ジツボンのひとりごと

ジツボン

7月18日 キタニの喜谷実母散・ジツボンSが終わりを告げます。
喜谷実母散は1713年 キタニの現社長の喜谷家が発売したものです。

喜谷実母散
ジツボンS

大きな転換は2021年。それまでキタニが製造販売を担ってきた喜谷実母散をウチダ和漢薬に製造委託したことです。
製造委託は簡単ではありませんでしたが、幾度とディスカッションを重ね無事に効果・効能は勿論、喜谷家伝統の味香り造りをウチダ和漢薬に伝授できました。購買担当の方、製造担当の方、品質安全管理の方、試験担当の方、お客様対応担当の方、皆さんご協力ありがとうございました。
刻み・焙煎・混合ひとつひとつ積み重ねた技とこだわりが高品質な喜谷実母散を生んでます。焙煎経験なくして喜谷実母散を語れません机上の空論と思います。
生薬を目で見極め、往年の経験によって培われた職人の技で焙煎を極める。製造現場へもAIは取り入られています。AIはこれからも進化を遂げるでしょうが匠の技を超えられるでしょうか?

もう一つ
喜谷実母散のパッケージ、遠目には白と黄色のパッケージに竹の模様と喜谷実母散の文字が入ったように見えますが、小さく小さく「キタニ」と文字が並んでいることをご存知ですか。
さて何文字「キタニ」と描かれているでしょうか?
実は私も数えたことありません、なかには逆さまになったエラー文字があるかもしれません。
小さな小さな「キタニ」も太田胃散から販売されている喜谷實母散からは消えました。またひとつ伝統も消えます。

キタニ印の「喜谷実母散」終盤さみしいものです。

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