若い女性に更年期に似た症状増えてます!

なんとなく ○○ は不定愁訴のサインです

 なんとなく調子が悪いことを“不定(ふてい)愁訴(しゅうそ)”といいます。「なんとなく」体がだるい、集中できない、気分が重い、やる気がしない、イライラするなど。まるでお母さんが話している更年期障害のようですね。不定愁訴は原因がよくわからず、調子が良かったり、悪かったり、その症状もいろいろと変わる気まぐれ屋さんです。自律神経や女性ホルモンの乱れなどが原因ですが、更年期障害は閉経に伴う卵巣の働きの低下なので若い女性の不定愁訴とは似て非なるものです。

不定愁訴とはどのような症状ですか?

 不定愁訴の症状はさまざまで同定できるものではありません。英語ではunidentified complaintなので正体不明な病状と訳せます。いささかやっかいな気がしますね。主な症状をお示しします。

     肩こり、頭痛、冷え症、のぼせ、むくみ、ふらつき、動悸、体のだるさ、眠れない
     気分の落ち込み、いらいらする、やる気が出ない、便秘、下痢 ・・・・・・

さまざまな症状が行ったり来たり、”受診しても医師にわかってもらいづらく、検査しても検査値には出ないけどなんとなく調子がすぐれない状態が継続している”。もちろん不定愁訴は男性にもあらわれますが、やはり女性の方が多い傾向です。

女性の不定愁訴の考えられる要因は?

 女性の不定愁訴の要因は主に自律神経の乱れと言われています。不規則な生活習慣、過度なストレスによるホルモンバランスの乱れなどが、自律神経の乱れに繋がり~なんとなく調子がわるい~になっていきます。不定愁訴には深く女性ホルモンがかかわっています。思春期、成熟期、更年期、老年期と女性のライフステージにあわせて女性ホルモンの分泌が変化していきます。思春期は初潮がはじまりエストロゲンという女性ホルモンが増えて、成熟期までは安定しています。更年期には閉経前後の5年間でエストロゲンの分泌が急激に低下し、老年期ではわずかとなります。今回は若い方の不定愁訴(更年期のような症状)に焦点をあててみました。20代、30代でホルモンバランスが乱れる要因をいろいろと考えてみましょう。

 この年代の女性は、ライフイベントの中で学校・仕事、結婚、出産、育児と環境が大きく変わります。女性が社会に進出して忙しい毎日を送る中、食生活の乱れがおきる可能性もあります。出産・育児と仕事の両立や、人によってはヤングケアラーのように介護を担っている方もいます。そのような環境で過度なストレスを抱えることは女性ホルモンにも大きく影響します。美しくありたい気持ちからくる過度なダイエットも同じです。

不定愁訴はあきらめないで体質改善を!

 不定愁訴はどうしようもないとあきらめないで、できることから体質改善をしていきましょう。

①バランスのとれた食事をする 
②質の良い睡眠をとり規則正しい生活を送る
③適度な運動で体を動かしストレスをためない
④過度なダイエットはしない

“言うは易し行うは難し”ですが、要因はひとつずつ取り除くしかありません。それでも悩んでしまったら、お薬の力をかりるのもよいかもしれませんね。それでも悩んでしまったら、お薬の力をかりるのもよいかもしれませんね。

どうしても調子が悪い場合は医療機関の受診をお勧めします。

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