学ぼう薬膳!身近な食材で健康増進

薬膳は、高い生薬を使った特別な料理、宮廷の豪華な料理、そんなイメージをお持ちでしょうか。薬膳の中にはとても高価なものや変わったものを使う場合もありますが、身近な食材で自分の体調にあわせて作る料理も立派な薬膳です。今回のテーマは薬膳!その前に東洋医学の考え方を少しだけご紹介します。

薬食同源(やくしょくどうげん)とは、薬と食は同じ源、薬に効果があるように食にも効果があるという考えをあらわす言葉です。自分の体質や症状にあっていれば食は薬のように体調を整えてくれますし、間違ってしまうと病を引き起こします。現代のように薬があふれている時代と違って、食で病を治すのは先人たちの経験に基づいた知恵、薬膳の基本です。

陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)は、東洋医学のもとになる思想です。

陰陽とは、世の中のすべてのものは陰と陽に分かれるという考え方です。昼が陽なら夜が陰、夏が陽なら冬が陰、暖かいが陽で冷たいが陰、男が陽で女が陰という形で分けられています。陰と陽はバランスをとってこそ健康です。陰と陽が離れ離れになるとき死が訪れます。

五行とは中国の考え方で万物は木・火・土・金・水の5つの物から成り立っているという思想です。お互いが助けてくれる関係を相生(そうせい)、抑制する関係を相克(そうこく)と言って、バランスを保っている状態が健康です。

五味(ごみ)は、食材の味を「酸味(さんみ)」「苦味(にがみ)」「甘味(かんみ)」「辛味(しんみ)」「(かん)():しおからい」にわけています。

酸:筋肉や内臓を引き締める:いちご、梅、トマトなど
苦:体内の余分な熱や水分を排出:ゴーヤ、緑茶、コーヒーなど
甘:筋肉の緊張をほぐし痛みをやわらげる:砂糖、大豆、サケなど
辛:体を温めて発汗を促す:しょうが、にんにく、ねぎなど
鹹:かたまっているものをやわらかくする:塩、昆布、イカなど

五性(ごせい)は、食材の持つ性質で体を温めるものか、冷やすものかをあらわすものです。

参考図書:身体と心の不調がなくなるかんたん漢方
監修 佐藤弘

私たちが日常口にしている食べ物は、それぞれに栄養があります。今回は家庭でよく使われる食材の主な作用についてまとめてみました。

食材の効果

ねぎ:
辛み成分で発汗作用があります。寒気のするかぜには効果的です。薬味で食べればビタミンやミネラルを効率よくとることができます。

しょうが:
胃腸を温める作用があります。冷えをとるのが得意で、寒気のする風邪のときはしょうが湯をのむと体が温まります。しょうがには殺菌効果もあります。
お寿司は体を冷やしますが、一緒にしょうがを食べることで、胃腸を温め、殺菌効果も発揮するためとても良い組み合わせです。

豆腐:
体内の余分な熱をさまし、体をうるおす効果があります。あまり体質を選ばず、多くの方が食せる食材です。大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があるため、女性の強い味方です。

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