名もなき不調に苦しまないで!
女性の健康週間とジツボンのゆるゆる日記
女性の健康週間 3月1日から3月8日
厚生労働省では3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを国民運動として展開しています。女性の健康を考えてくれるなんて進歩しましたね。喜谷実母散が世に知られた300年以上前、こんな日が来ることを諸先輩方は思っていなかったことでしょう。
女性の健康週間のはじまりは?
女性の健康週間は日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が、2005年にその活動を開始しました。期間の設定は3月3日ひな祭りを中心に、3月8日国際女性の日までの8日間と定めたようです。2008年からは、厚生労働省も、女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすことを総合的に支援してくれています。
私たちの取り組み
株式会社キタニは300年以上続く婦人薬ひとすじの会社です。そんな私たちの取り組みは女性のための情報誌の発信です。今回はあらためまして「ジツボンのゆるゆる日記:Kitani Letter」をご紹介します。ジツボンのゆるゆる日記は2022年からブログ形式でみなさまに健康のための情報を発信しています。2023年8月からは内容をさらにパワーアップし、現代の医療のエッセンスを取り入れた、時代にマッチした情報に改訂いたしました。女性がはつらつと社会に貢献するためには、先ずは自分自身のからだ状態を知ることが大事です。できるかぎりわかりやすく作成しておりますので、通勤の電車の中やほっと一息つくリビングでご一読ください。
名もなき不調との闘い
江戸時代の中期(1713年)、喜谷実母散は婦人病の治療薬として発売されました。婦人病いわゆる“血の道症”が認知されはじめた頃だろうと思います。その昔、月経は穢れたものとされており口にしてはいけないものでした。現代は月経、妊娠、不妊、更年期と女性のライフステージにあわせた情報とそれを支える仕組み(フェムテック・フェムケア)があります。口に出せないものから我慢しないで相談するものと、オープンに話ができる世の中に変わったのです。
長い間PMSや更年期が理解されない病であったように、今でも名づけられない病で苦しんでいる方がいます。診断はつかないけれど症状があることを未診断疾患と言うそうです。原因がわからない或いは理解されないのは苦しいことです。今は、自分のからだや心をよく観察し、よく知る、そしてそれを理解ある方に伝えることが大切なのかもしれません。そして自分自身が自分の“からだ”を“パーツ”を褒めて癒してあげること、最近骨折した私は痛感しています。皆さまが少しでも明るく過ごせますよう、健康のためのより良い情報を発信いたしますのでどうぞご閲覧ください。
参考図書:「名づけられない」病の軌跡 著 上野彩