酒さ(赤ら顔)について知ろう!
11月12日:皮膚の日
「酒さ」って聞いたことありますか。赤ら顔だったら聞き覚えがあるかもしれません。酒さとは額や頬、鼻などの顔面が赤くなったり、ニキビのような症状になる炎症性の皮膚の病気です。30~50歳代に発症することが多く、男性より女性が多い傾向にあります。お顔のトラブルは悩みの種ですよね。今回“酒さ”をテーマにまとめてみました。
発症の原因
酒さの原因は、明確にはわかっていません。現時点では、紫外線の暴露や気候、毛包虫(ニキビダニ)、生活環境、ストレスなどが言われています。妊娠や更年期、PMSなどの女性ホルモンの変動時に悪化することがあるため、エストロゲン(女性ホルモン)の影響を受ける可能性も示唆されています。それなら女性の方が多いのもうなずけます。男性が酒さになった場合も生活改善をして、ホルモンバランスを整えることは同じです。
悪化する要因は
酒さをはじめとる皮膚疾患が悪化する主な要因は次の通りです。日光を浴びすぎて紫外線にたくさん暴露されると、皮膚は刺激され、かゆみや赤味が増してしまいます。暑い・寒いなどの温度の変化や気圧・季節の変化も同様です。熱いものや香辛料のきいた辛いもの、お酒の飲みすぎも悪化の要因になります。そして、ストレスやホルモンバランスの乱れもよくありません。
外部環境 | 温度の変化・日光(紫外線)・気圧・花粉 |
内部環境 | アルコール・香辛料・熱い食べ物(食べ物)・サウナ・激しい運動 心身のストレス・ホルモンバランスの乱れ・化粧品・ニキビダニ(その他) |
遺伝的要因 | まだまだ未知の部分が多いが、血管拡張や皮膚のバリア機能低下など |
ニキビダニ(顔ダニ)
[学名]Demodex folliculorum (Simon)
[分類]ダニ目(前気門亜目),ニキビダニ科
ニキビダニは酒さの原因の一つです。ニキビダニは人の毛包に寄生し、主に顔の皮脂の多い部分に生息しています。嫌だ!と声をあげたくなりますが、皆さんニキビダニと共存しています。ニキビダニは皮脂や細菌などを食べ、皮膚を正常に保ってくれています。さまざまな環境の乱れで異常に増殖すると、皮膚トラブルを起こすことがあります。決して悪者ではなく、増えすぎる環境を作らないことが大切なのです。
酒さを改善するために
先ずはご自身でできることからはじめていきましょう。
バランスの良い食事
良質な睡眠
規則正しい生活
正しいスキンケア
ホルモンバランスを整える
ストレス解消
スキンケア
悪化する要因を避ける
酒さの薬物治療
正しいスキンケアとは
低刺激性の洗顔料、化粧品、保湿剤を使用して、洗顔は泡タイプなどで包み込むように洗いましょう。ごしごしと摩擦せずに、マッサージも控えてください。せっけんはよく洗い流し、やわらかいタオルでふき取るようにしましょう。やさしく保湿してうるおいをキープすることが大切です。
日光浴は骨を丈夫にするビタミンDを作る手伝いをしたり、自律神経を整えたりします。しかし、日焼け対策をしておかないと、紫外線が悪さしてお肌を老化させてしまいます。酒さはお肌が乾燥しやすい状態です。1年を通してUVケアをしてください。
酒さ様皮膚炎
ステロイド外用剤等の長期使用により、酒さと似たような症状がでることがあります。治療法は酒さとほぼ同じです。ステロイドが悪いわけではなく、皮膚の状態に応じた治療をする必要があります。自己判断で薬の使用を中断せず医師の指示に従ってください。
“酒さ”は生活改善やスキンケアがとても大切ですが、それだけではなかなか治りにくい疾患です。ひとりで悩まず酒さを専門としている医療機関にご相談ください
皮膚疾患は女性ホルモンの変動で悪化することがあります。月経前後の肌荒れや、湿疹はホルモンバランスを整えることで、皮膚のバリア機能も高めます。ぜひ天然の生薬製剤をお試しください。
女性のさまざまな不調を改善する 煎じ薬の喜谷実母散・錠剤タイプのジツボンS
体調や症状にあわせてお飲みください
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