夏バテ予防!苦瓜の効用と冷え対策


今回のゆるゆる日記では、夏の定番野菜「苦瓜(ゴーヤ)」について、調べてみました。「にがうり」「ゴーヤ」、「レイシ」いろいろな呼び名があります。ご存知の通り、沖縄・南九州地方で良く栽培されているイメージですが、関東勢もなかなか頑張っています。夏野菜といっても、最近はハウス栽培も盛んで、寒い時期でも中華料理屋さんではゴーヤチャンプルが注文できますね。

苦瓜(にがうり)
苦瓜の特徴はやはり、「苦み」。その名のとおりです。薬剤師らしく学名など調べてみました。やはり、苦瓜といえば蔓(つる)ですね。
延びた蔓の下に苦瓜がなってます。
原産地:インド
学名:Momordica charantia L.
ウリ科の一年生蔓上草本
苦瓜の栄養
苦瓜は、ビタミンC、カリウム、植物繊維を多く含みます。苦みは「モモルディシン」という成分からくるものです。この苦みが、食欲を増進したり、胃を助ける効果があるとされています。 夏バテにはぴったりですね。
苦瓜の効果~東洋医学の観点から~「五味」
東洋医学的には、食材には、それぞれ特性があります。以前のゆるゆる日記にも記しましたが、にがうりは、五味の「苦」の代表的な食材です。
五味(ごみ)は食材の味を「酸味」「苦味」「甘味」「辛味」「鹹味:しおからい」にわけています。

酸:筋肉や内臓を引き締める:いちご、梅、トマトなど
苦:体内の余分な熱や水分を排出:苦瓜(ゴーヤ)、緑茶など
甘:筋肉の緊張をほぐし痛みをやわらげる:砂糖、大豆、サケなど
辛:体を温めて発汗を促す:しょうが、にんにく、ねぎなど
鹹:かたまっているものをやわらかくする:塩、昆布、イカなど
上手に取り入れれば、機能を高め、摂り過ぎれば害になるという考え方です。

苦瓜の効果~東洋医学の観点から~「五性」
五性、これは食材の性質で、体を温めるものか、冷やすものかという分類です。五性(熱・温・平・涼・寒)字のごとく、熱の食材は最も体を温め、寒に進むほど体を冷やす作用が強くなります。苦瓜は「寒」の代表的な食材です。最強に体に冷やす(熱を冷ます)効果があります。夏の暑さを、苦瓜がすっと冷ましてくれます。
冷え症の方は注意
電車やオフィスでは、クーラーがガンガンに効いていて、寒いくらいの場所もありますよね。スーパーの食品売り場なんて、冷蔵ケースのそばは寒くて、長居できないことも。
そんな“夏の冷え”に悩んでいる方、特にクーラーで体調を崩しやすい方や、もともと冷え症がひどいという方は、苦瓜(ゴーヤ)の食べ過ぎにはご注意ください。苦瓜は体の熱を冷ます「寒性」の食材なので、食べ過ぎるとさらに体を冷やしてしまうこともあるのです。
夏バテ防止にはぴったりな食材ですが、自分の体質に合わせて、上手に取り入れてください。
あらためて夏の冷え症対策
クーラーに勝てない冷え症のあなた、そのつらさ、よくわかります。夏こそ「温活」にチャレンジしてみませんか?「冷えは万病のもと」これは夏でも変わらない真理です。外は猛暑、室内はクーラーで寒い…その寒暖差が、だるさや自律神経の乱れを引き起こします。
1. 温かい飲み物…ホットティーや白湯でぽかぽかに
2. 靴下…足先を冷やさないだけで全身が温まります
3. 腹巻…おなかを守ると、体を全体を温めます
これこそ「三種の神器」
寒さを感じる場所だけ使ってみてくださいね!
