「はじめての介護」お困りごとありませんか⁈Part1

親の介護は、意外にも突然やってくるものです。そんなときに参考になるかはわかりませんが、試しに読んでみてください。「認知症」のことは、何度かお伝えしましたが、「いざ自分で介護する」となると、どうしてよいかわかりませんよね。それは、皆さんも同じでしょう。そんな、不安な気持ちを共有できたら、何かのお役に立つかもしれません。

はじめに:「親の様子がなんだか違う」その「違和感」を見落とさない
皆さんも、思ってらっしゃることでしょうが、自分の親は不死身、いつまでも元気なんて、妄想していませんか。頼りがいのある親だって、年には勝てません。いつも一緒にいる方も、離れて暮らしているいる方も、親の変化を見逃さないでください。親は子どもに心配かけないように、上手に繕います。

俳優、女優、顔負けの演技力です。でも、よく観察すると、ぼろがでます。よくあるサインをご紹介します。
・机に同じ本が何冊もある
・毎年、同じものを購入している(1回買えば済むようなもの)
・食卓のおかずがいつも茶色い
・味がとても濃くなっている
・同じものばかり食べている
・些細なことで良く怒るようになる
・同じ話を何回もする
・よく物を無くす
・約束をよく忘れる  などなど

つい、「年だから仕方がない」と思いがちですが、もしかしたら、それは「親からのサイン」かも!
違和感を覚えたら、そのときこそ、観察を怠らないで!介護のはじまりかもしれません。

「もしかして認知症⁈」を疑ったら・・・
もし「認知症?」と思ったら、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。
早期であれば、薬物治療で進行を遅らせることも可能です。近年は新しい治療薬も登場しています(高額ではありますが)。条件が合えば使用が検討されます。ただし、すべてが認知症とは限りません。たとえば、更年期世代の女性は、ホルモンの急激な変化によって、一時的に“認知症のような症状”が現れることもあります。
「認知症とよく似た“紛らわしい症状”」もあるため、早めの確認と正確な診断が大切です。一番大事なのは、親のSOSに気づいたら、自分の目でしっかり観察すること。
それも、1日や数時間といった短期間ではなく、できるだけ長く、落ち着いて一緒に過ごす時間を持ってください。その中で気づいた、「違和感」や「症状」を、医師に伝えてくださいね。
家族の「気づき」は、医療にとってもとても貴重な情報です。

次号:ゆるゆる日記番外編もお楽しみに