「薬剤師の仕事」がわかる

2025年7月29日

今回は、薬剤師の仕事について、思いつくまま書いてみます。健康情報や薬のことからちょっと離れて「薬剤師」という職業についてです。お子様や、お孫さんで目指している方がいれば、共有してください。

薬剤師の仕事 「薬剤師は医師が処方した薬を作って渡す人」なんてイメージが、まだまだ、根強く残っていると思うんです。そのわりには、いろいろ聞かれるし、時間かかるし、説明長いし・・・というお声も聞こえてきそうです。もちろん薬は作るんですが、その前に確認することがたくさんあります。

・アレルギーや副作用の経験はあるのか?
・薬の量や飲み方は正しいのか?
・副作用が起きていないか?
・患者さんに薬の効果が出ているのか?
・腎機能・肝機能は正常か?
・薬の飲み合わせは大丈夫か? などなど
これは、病院も薬局も同じです。最近は、薬局でも検査値が確認できるところがありますから、確認の精度があがってきました。

薬剤師は、処方せんの中で、「あれーこれはおかしくない?」と思ったら、医師に問い合わせをします。疑問に思ったことを、処方医に問い合わせすることを、「疑義照会」といいます。疑義照会は薬剤師の義務です。   これは、「薬剤師法第24条」で定められており、そのまま、問い合わせをしなければ、法律違反を犯したことになるんです。だから、患者さんをお待たせしても、電話して、疑義を晴らしてからでないと、調剤(薬を作る)してはならないのです。 いつもお時間がかかっってすみません。

病院薬剤師の仕事
病院薬剤師の仕事は、入院中の患者さんが安心して薬物治療を受けられるよう、日々、活動しています。多くの病院では、薬剤師が医師や看護師などと連携しながら、治療の安全性と効果を高めるための役割を担っています。さらに近年では、感染症、がん、心疾患、糖尿病や高血圧などの生活習慣病など、専門性の高い領域を担当する薬剤師も増えており、医療チームの一員として重要な役割を果たしています。病院スタッフや患者さんに、薬の最新情報を伝えるのも、薬剤師の責務です。今やその役割は多岐にわたり、現場の最前線で患者さんと向き合う存在です。

薬剤師の仕事は、病院や薬局だけではありません。製薬企業、医薬品の卸売業、官公庁、保健所、大学や研究機関など、さまざまな場で活躍しています。最近では、動物病院で獣医師と連携しながら働く薬剤師もいます。人だけでなく、動物の健康も支える時代になってきたのです。

次号:ゆるゆる日記番外編もお楽しみに